黄河大侠

黄河大侠
1987年

于承慧前輩の映画というと
「少林寺」「少林寺2(原題:少林小子)」「阿羅漢(原題:南北少林)」
などがありますが、
基本的に悪役だったり脇役だったりするのが悲しいところです。
でもこの映画では何と主演なのです。
そう聞けば観ない訳にはいられない…というわけで観ました。
ドラマではなく映画ですが、
カテゴリとしては武侠ものなのでこっちに書きます。

今回はネタバレなしで。


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あらすじ

今をさかのぼること千年前の戦乱の世。
黄河流域の陳西では段、柳、李の三人の豪族が覇を争っていた。
剣の達人・馬義はある時、妻と娘を殺され故郷を失い、
さらに彼の存在を危険視する李の差し金により
毒に中てられて盲目となってしまう。
敗走中の段を助けたことのある馬義は彼から恩人として迎えられ、
この争いの渦中に身を投じることになるのだが…


馬大侠
もうなんつーか、とにかく于承慧前輩の映画でした。
何しろ主演ですよ。脇役とか悪役じゃなくて主演です。格好良すぎる。
キャラクターの雰囲気的には「用心棒」とか「椿三十郎」の三船敏郎に近いかも。
どことなく影があってクールなんだけど
たまにニヤリと微笑むとやたらと味がある、みたいな。
まああくまで雰囲気で、キャラクターそのものは全然違うんですけどね。
愛する家族を失った盲目の剣士…という設定だけで美味しいです。

して殺陣に関しては言うに及ばずです。
TVドラマ版「七剣〜」の最終回で見せてくれたあの超絶アクションを
90分間たっぷり味わえます。
アレを観た後でこっちを観てみるとわかるんですが、
当たり前ですけど于承慧前輩の使ってる剣術が同じなんですよね。
両腕を広げて剣を持ってないほうの手を開いたあの独特の構えとかが
こっちではしょっちゅう見れます。
動きのほうも同じ。ダイナミックで見ごたえのある剣劇に加えて
敵も剣だけでなくいろいろな得物を使ってくるので
一粒で二度も三度も美味しい感じです。

もちろん主人公以外の人のアクションもなかなかのものです。
みんなよく動きます。
主人公の馬義を大哥と慕ってついてくる弟分の車天は
ぴょんぴょん飛び跳ねる身軽な動きがなかなか見ていて楽しかったし、
あと特筆すべきは最初の合戦シーンにおける馬上の一騎打ちでしょうか。
馬を並走させながらガンガンと槍を打ち合うのはかなり迫力がありました。
つーか、これ87年の作品なんですが、
少なくとも一騎打ちに関しては普通に
94年のドラマ「三国演義」よりクオリティ高いですね(^^;

トーリーはこの手のアクションものにしてはなかなか頑張っていました。
少なくとも一連の「少林寺もの」に比べるとずっと武侠ものらしくて
底の深さがある…というか、以前書いたように「アクション主体」ではなく
ストーリー主導で、その中にアクションが見せ場として盛り込まれているといった印象です。
終盤の展開〜最後の終わり方はいかにも武侠ものだなーといった感じですね。
こういうのは欧米の映画ではなかなか無いんじゃないだろうか。
この余韻が私はとても好きです。

いうわけでこれはかなりオススメ。
于承慧前輩が好きなら迷わず観ましょう。
ただ、古い作品なのでDVDは出ておらず、媒体はビデオしかありません。
(DVD出して欲しいなー。)
品揃えの良いレンタル屋に運が良ければあるかといったくらいなので、
あとはレンタル落ちのビデオを購入するのが確実かつ手っ取り早いです。
今ならかなり安く手に入りますしね。
このへんこのあたりで。


ほんとは紹介のためにもうちょっと画像を使えたら良かったのですが、
以前OSを再インストールして以来
ビデオキャプチャーボードのドライバを入れ忘れていたので
こっちのほうはまた後ほど追加します。

しかしこの映画を撮った時から二十年経ってるというのに
全く動きが劣化していないというのも凄まじいですね。
武術の達人の爺様というと個人的に男のロマンな気がしますが、
この方はリアルにソレなんだからたまらんよなー。

相変わらずナチュラル髭が素敵すぎる。
そして眉も髭もつけてない計春華は辛龍子にしか見えん(笑)
(今回は眉と口髭をつけてましたが)

ちんぴら
ほんとこの人年齢不詳だよな…

武侠ドラマ / その他映画 | トラックバック(0) | コメント(18) | page top↑
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コメント

うおー、見たいです。
>武術の達人の爺様というと個人的に男のロマンな気がしますが、
>この方はリアルにソレなんだからたまらんよなー。

役柄だけじゃなくて、実際にそうなのが素敵すぎです。
by: うちゃ * 2007/08/22 19:40 * URL [ 編集] | page top↑

これはいいものですよ〜。
「七剣〜」での出番が物足りなかったと思ううちゃさんはぜひ観るべきです@@
七剣の傅前輩みたいなある意味スーパーヒーローとは違って
あらすじからもわかる通り、これは挫折→復活という物語でもあるんですが
そこがまた実に武侠モノらしい展開で渋い。
期待を上回る出来で、おいらは文字通りに格好良い干承恵前輩を堪能できました。
Amazonでレンタル落ちが500円くらいで手に入ったんですが
なんだかそんなに安くゲットしちゃって申し訳なく思えてくるくらいです。
by: Manbo * 2007/08/22 21:04 * URL [ 編集] | page top↑

若いですね〜。于承慧さん。
初めて、神雕侠侶で彼を観たとき、いい味出している〜と思いました。
連城訣では、あっという間に消えてがっかり。
完全版だったらもっと出番が多かったのかな?

この映画、計春華も出てるんですね!
年齢不詳ということは、あまり変わっていない??

ところで・・・・
事後報告ですが・・・うちのほうにリンクを貼らせてもらいました。勝手にすみません〜〜。
by: D * 2007/08/23 09:24 * URL [ 編集] | page top↑

やっぱこのお方は自分で動けるってのがすごいと思います(しかもこのお歳で)。
確か神雕侠侶と七剣下天山って撮影の時期が一緒だったんですよね。
それで七剣のほうをメインにやりながら
合間に神雕に出張ってたといったような話を
どこかで聞いた記憶があります。

>連城訣完全版
カットされてる部分って主に狄雲が投獄されるまでとか、
獄中の丁典関係の話とか
雪山脱出してから水笙がみんなにいじめられるところとか
みたいな感じっぽいんで、あんまり関係なさそうです(^^;

>計春華
干承恵前輩と計春華はけっこう昔から競演してることが多いみたいですよ。
ジェット・リーが主演やってた82年の一作目の「少林寺」の頃から
シリーズ通してずっと一緒に出てますね。
そう考えるとますますいったいいくつなのかわからなくなる…@@
昔の映画だと結構眉毛とか髭をつけていたりすることが多いみたいですが。

>リンク
ぜんぜんOKです@@
ありがとうございます。
いつも自分はブックマークで飛んじゃうので放置してたけど
そろそろうちもリンクを整理した方が良いかも知れないなぁ。
by: Manbo * 2007/08/23 16:39 * URL [ 編集] | page top↑

観ました!
堪能しました!
やっぱ、カッコいいよこの人。
>七剣の傅前輩みたいなある意味スーパーヒーローとは違って
そう、戦って傷ついて、大事なものを失いながら、最後に自分の道を見いだして旅立って行く……
痺れます!
by: うちゃ * 2007/08/24 22:03 * URL [ 編集] | page top↑

おおお、観られましたか@@
いいですよねコレ!
愚痴りながらもついてくる弟分とか儚い恋とかロマンも盛りだくさんだし。
こういうドラマの収束の仕方って、やっぱ武侠モノだなーと思うわけですよ。
剣劇も素敵だし。こう両手広げて、片手に持った剣をピタッと相手の喉元に突きつけて
反対側の手は開いて構える…ってポーズが大好きです。
剣をピュルピュル振り回してるだけで格好良いってのが反則なのに、
ドラマの上でも格好良いんだからたまりません。
by: Manbo * 2007/08/24 23:11 * URL [ 編集] | page top↑

ついに鑑賞致しましたぁ〜!
于承恵たまはやっぱりスゴイお方です!!!
娘を失って悲しみに暮れる姿もグッと来るし、アクションシーンではその動きにお目目は釘付け♪

ほかの俳優さんもみんな動けるしスゴイのひと言。
なんでこんなイイ映画がDVDにならないのかっ?
ところで車天のぼくちゃんが「笑傲江湖」で林平之を演じていた李解に似て見えるのは私だけだろうか?
by: ぱお * 2008/03/03 19:39 * URL [ 編集] | page top↑
>ぱおさん
いい映画ですよねえ。これぞ武侠!って感じ。
やっぱこの味を知ってしまうと、
ちょっと少林寺には戻りたくなくなっちゃうんですよ(^^;
しかしDVD化はほんとうに待たれるところです。

>李解に似て見える
むむ、林平之ですか。
どうだろう… 車天の顔をあんまりはっきり覚えていない…
制作年度を考えると別人ってことは間違いないと思うんですが(^^;
by: Manbo * 2008/03/03 23:02 * URL [ 編集] | page top↑
やはり視ていらっしゃいましたか
こんにちは・・・。 これ隠れた傑作ですよね。 CGなき時代の(笑)香港系剣戟は京劇風かカット割勝負かになるんですが、本土系はさすが武術リアリティたっぷりでした。 「少林寺」はお話が今になると厳しいんですが、これは武侠・仁義ものとしては勘所は良くまとまってたし。 ’80年代後半から90年代全般の中国映画って何か・・・文芸系も含めやっぱり良いですよ(笑)。 HEROからだなあやっぱり「変っちゃった」のは・・・。
 「三国演義全長版」「水滸伝」「東周列国(春秋編は傑作・あまり話題にならず残念)」ご覧になってるんですね。 武侠からはずれますが「康熙王朝」「項羽と劉邦」結構お勧めです。
すいませんが拙宅にリンクさせてください。今後ともよろしく・・・。
 
by: Mario * 2008/05/04 09:09 * URL [ 編集] | page top↑
>Marioさん
干承恵干前輩をまがりなりにも前輩と呼ぶからには、これは外せません(笑)
王道を押さえたストーリーもそうですし、
あと殺陣はやっぱり今観てもきっちり見ごたえがあるんですよね。
だいぶ贔屓目に見ているという点を差し引いても(笑)
DVDを出して欲しいんですが、
一般人にアピールできるような派手さや売りというやつがないと厳しいんでしょうか…
(その辺、「少林寺」は逆にそれだけでブランドになってしまうというのが
なんとも腹立たしいというか、ある意味不幸なのかも知れませんが)

「項羽と劉邦」は、99年製作の央視のドラマ(漢劉邦)でしょうか?
それともコンリーが呂公をやってる映画ですか?
ドラマのほうは、「漢劉邦」と「康熙王朝」共に鑑賞予定に入っております(^^)\
by: Manbo * 2008/05/04 16:56 * URL [ 編集] | page top↑
「漢劉邦」です
>「項羽と劉邦」は、99年製作の央視のドラマ(漢劉邦)でしょうか?
そうです。 莫大先生が氾増役で出てますね。 笑傲江湖を見たとき「氾増」だな、と思いましたよ。 許晴さんデビュー作のチェンカイコー作にも主役ででてましたし。
>「漢劉邦」と「康熙王朝」共に鑑賞予定に入っております
やはり・・・流石です。 視られたら感想をお聞かせください。 「康熙王朝」は現代の中国権力層の考えも見えてきて面白かったですよ。
by: Mario * 2008/05/04 17:51 * URL [ 編集] | page top↑
>Marioさん
そうそう、莫大先生が笵先生だ!ということで
鑑賞を決めたのでした(笑)

>許晴さんデビュー作のチェンカイコー作にも主役で
がーん、そんな作品があったんですね。
…と思って調べたら、
この「人生は琴の弦のように(原題:邊走邊唱)」、DVDは出ていないのか@@
これはレンタル落ちを手に入れるのが一番早そうですね。
観てみることにします。
待機組のドラマのほうも、鑑賞次第、随時、感想をアップしていく予定であります。
by: Manbo * 2008/05/04 19:07 * URL [ 編集] | page top↑
邊走邊唱
>「人生は琴の弦のように(原題:邊走邊唱)」
http://mariott.blog21.fc2.com/blog-entry-22.html
以前、小生のブログで一度「余談」とともに書きました。 寧夏銀川の撮影所で撮ったようで、茫々たる沙漠と黄河壷口の激流が印象的でした。 ストーリーなどはネタばれしないほうが良いので・・・。 カイコーの作品ではあまり話題になりませんが、いい出来だと想います。
by: Mario * 2008/05/04 19:43 * URL [ 編集] | page top↑
>Marioさん
ああ!
そういえば以前、そちらの記事を拝見しておりました。
確か夜宴観た後で章子怡のイヤなイメージがすっかり定着していたので、
さすがに章子怡@盈盈はイヤだな〜と思った記憶があります(^^;
そのことばっかり覚えていて、莫大先生のことが頭からフェードアウトしちゃってました。
章子怡のせいですね。
それはともかくMarioさんのお墨付きということは、期待できそうです。
by: Manbo * 2008/05/04 22:19 * URL [ 編集] | page top↑

初めまして、Manboさん、貴方は中国の武侠作品がすごく好きのようね、それに、個々のドラマ、劇中の人物までに対して独自の理解を持っていること、中国人である私も感心しました。
于承慧さんの作品が好きですね、ならばこの番組ぜひ御覧下さい:)http://space.tv.cctv.com/act/video.jsp?videoId=VIDE1220857623097888 中国武侠电影人物志 剑侠 于承惠
by: 目撃者 * 2009/02/20 13:10 * URL [ 編集] | page top↑
>目撃者先生
初めまして、コメントありがとうございます!
はい、于承恵于老前輩は私が一番好きな演員です!
ご紹介いただいた番組、実は昨年の十二月に偶然自分でも発見しまして、歓喜しました。
字幕がついているので、いつか日本語に訳したものを記事にして書こうと思っているのですが、
量が多いので、なかなか捗らずにいます(^^;
by: Manbo * 2009/02/20 16:10 * URL [ 編集] | page top↑
見ました!
武侠片としてはかなり出来が良かったですね〜。
買って大満足でした。(4円だし…爆)

上の計オジサマの画像を見て納得しました。
わからなかったのは眉毛があったから!
そっか〜眉毛剃ると今の顔になるんだ@@

淳于珊珊が林平之役の李解に似てるというのも
なるほど…言われてみればそうでした。

于前輩も渋い中年の色気がにじみ出てましたね。
きっとManboさんとどぅい姐さまが目をハートにしながら見てたんだろな…と想像しつつ、観賞してました(笑)
by: ふたば * 2009/06/28 22:43 * URL [ 編集] | page top↑
>ふたばさん
そうそう、眉毛のあるなしでだいぶ印象変わるんですよ。
この前のアンディ・ラウの「三国志」で計春華わからなかったのも眉毛があったせいだし…(←と、自己弁護)

>目をハートにしながら
そりゃ当然です!
普段はいつも脇を固めるばかりで主演なんて張ることはないような人が、
この映画ではずっと出張ってるわけですからね!
常時ニヤニヤが止まりません。
この辺は呉越好き(最近は浮気気味のようですが(爆))のふたばさんなら、わかってもらえる感覚なのではないかと…(^^;
by: Manbo * 2009/06/28 23:02 * URL [ 編集] | page top↑

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